【コツは捨てること】最も効率的な基本情報技術者試験(午後)の勉強方法

基本情報技術者試験

こんにちは。ジョージ(@george_desuyo)です。

2021年1月30日にCBT方式となった基本情報技術者試験の午後試験を受験し、無事合格ラインを超えることができました。
受験の所感や結果はこちらの記事をご参照ください。

今回は、基本情報技術者試験(午後試験)において、私が最も効率的だと思う勉強法を紹介いたします。
以下のような方の参考になるかと思います。

  • 午後試験の勉強をどのように進めたら良いか分からない。
  • 午後試験の勉強を進めているが、なかなか得点が伸びない。

本来、自分に合った勉強法は学習を進めていく中で個々人で確立していくものですが、途方に暮れている方もいると思いますので、あくまでも私のオススメとしてご参考にしていただければ幸いです。

午後試験の効率的な学習順序

午後試験は以下のステップで学習を進めるのが最も効率的です。
全部で3ステップですが、間に効率的に学習するコツを入れています。

  • ステップ1:ソフトウェア開発分野でどれを選択するか決める
  • ステップ2:まずは過去問を解いてみる
  • コツ:最短の学習時間で突破するためには
  • ステップ3:苦手分野の強化

午後試験の肝は慣れ」と「本質的な理解」です。

午後試験は問題文が長く、独特な問題が出題されます。
問題の解き方に正解はありませんが、資格試験にはある程度セオリーというものが存在します。
出来るだけ数多くの問題を解き、午後試験に特有の解き方に慣れていく必要があります。

また、午後試験は午前試験のように単語の暗記でどうにかなるものではありません。
国語力や論理的思考力といった本質的な能力も必要となってきます。
基礎知識に加えて、これらの能力を伸ばす必要があります。

それでは、ひとつずつ学習の進め方を紹介します。

ステップ1:ソフトウェア開発分野でどれを選択するか決める

基本情報技術者試験の午後試験は、以下の形式と配分で出題されます。

必須問題は、「情報セキュリティ」「データ構造とアルゴリズム」「ソフトウェア開発」となっています。

ソフトウェア開発分野というのは、一番下の大枠で囲われている5つの分野です。
C/Java/Python/アセンブラ/表計算の全てが出題され、どれか一つを選択して解答しなければなりません。
これを定めずに試験に挑むことは効率的とは言えません。
そのため、まずはソフトウェア開発分野でどれを学習するのかを決めます。

C/Java/Python/アセンブラ/表計算の中に自分の得意な分野があればそれを選択してください。
得意な分野がない場合は、「表計算」を選択することをオススメします。

「表計算」とは、Excelの関数とマクロの問題と思っていただいて結構です。
C/Java/Python/アセンブラ/表計算の中に得意なものがない場合は、一番馴染みやすい問題だと思います。

このソフトウェア開発分野は得点配分が25点と大きく、午後試験最大の得点源となります。
学習を開始する前にどの分野を選択するのかを決めておくようにしましょう。

ちなみに、表計算の学習にオススメの参考書は以下です。
非常に易しい参考書で初学者にとっては一番分かりやすいと思います。

ステップ2:まずは過去問を解いてみる

午後試験の独特な出題形式に慣れるためにも、まずは数年分の過去問を解いてみてください。
この際、選択問題も含めて全ての問題を解いてみることをオススメします。
ただしソフトウェア開発分野に関しては、ステップ1で決めた問題のみで結構です。

現在、基本情報技術者試験はCBT方式で実施されています。
ペーパー試験方式では、受験者全員が同じ問題を解く形式でしたが、CBT方式はそうではありません。
難易度が同じになるように複数のパターンで問題が作成されます。

それに伴い、出題者側も問題を数多く用意する必要がありますが、短期間でいくつも問題を作成することは至難の業です。
そこで、CBT方式では過去問を使い回すということが行われます。

そういう意味でも、CBT方式となっている今は以前にも増して過去問学習が重要になっていると考えられます。
そのため、勉強のベースは過去問学習にすることをオススメします。

コツ:最短の学習時間で突破するためには

ここで、最短の学習時間で基本情報技術者試験に合格するためのコツを紹介します。

ステップ1で過去問学習を数年分実施すると、自分の苦手分野が傾向として分かってきます。
1,2年分の過去問を解いただけだと、たまたまその年の問題が難しかっただけという可能性もありますので、少なくとも3年以上は解いてみることをオススメします。

そして、ここがポイントです。
選択問題の中に自分があまりにも苦手に感じた分野があった場合、その分野は捨ててください。
選択問題であれば仮に出題されても、他の問題を選択することで避けることが出来ます。
このメリットを最大限活用します。

ただし、ソフトウェア・ハードウェア/データベース/ネットワーク/ソフトウェア開発の問題を捨てる際は注意が必要です。
上記の分野の中から捨てる場合は、捨てる分野は2分野までとして下さい。
2分野以上捨ててしまうと危険です。

ステップ1の表にある通り、ソフトウェア・ハードウェア/データベース/ネットワーク/ソフトウェア開発の中から3問出題されます。
試験の形式上、この3問の中から最低でも1問は解答しなければなりません。
もし3分野以上捨ててしまうと、出題される3問が全て捨てた分野になってしまう可能性があります。

よって、上記の分野から捨てる場合は2分野までとするのが賢明です。
実際に私も「データベース」と「ネットワーク」を捨てて合格しています。

しかし、これはあくまでも最短の学習時間で合格を目指す場合の話です。
本来は全ての分野を網羅的に理解することがベストなのは言わずもがなですので、余裕がある場合は満遍なく学習するようにしましょう。

ステップ3:苦手分野の強化

さて、本筋に戻ります。

コツで紹介したように苦手分野を捨てた場合でも、全てを捨てることはできないので、残った問題の中にも比較的苦手な問題があるかと思います。
ステップ3では、そいつを重点に置いて学習を進めていきます。

理由はシンプルです。
既に8割解ける問題を9割にするよりも、5割しか解けない問題を6割解けるようにする方が簡単だからです。

優先順位としては必須問題>選択問題で学習を進めてください。
選択問題はいくら対策したところで出題されないことがあります。
さらに、選択問題は全体でも30点分しか配点がありません。
そのため、必須となっている分野の対策が最優先です。

苦手分野の学習では、追加でその分野に特化した参考書等を購入すると良いと思います。
例えば、アルゴリズムが苦手な方が多いと思いますが、その場合は以下の参考書がオススメです。

自分が苦手と感じている分野ですので、出来るだけ易しい参考書で学習を進めることをオススメします。

まとめ

以上が、私が最も効率的だと思う勉強法になります。

基本情報技術者試験の午後試験は、IT初学者の方にとっては難易度の高い試験です。
そのため、正直に正面突破しようとするとなかなか難しいです。
捨てる分野、重点的に学習する分野をしっかりと定めて戦略的に学習を進めましょう。

また、勉強の進め方には個人の好き嫌いや向き不向きがあります。
もしもこの方法が合わないと感じた場合は、自分なりの勉強法を模索しながら学習を進めてみてください。
それがあなたにとって最も効率的な勉強法となるはずです。

あなたの合格を祈っております!
最後まで目を通して頂きありがとうございます。

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