本記事では以下のような疑問を持っている方向けに、「ITパスポート試験」について、その概要と難易度や勉強時間の目安を簡単に解説していきます。
- ITパスポートの概要を知りたい!
- 難易度や勉強時間は?
- 取得するメリットはあるの?
ITパスポート試験とは
概要
ITパスポート試験とは、情報処理推進機構(IPA)が運営する国家資格の一種です。
通称、Iパスと呼ばれたりもします。
IPAによると、ITパスポートの対象者像は以下のように記載があります。
職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者
要するに、IT関連職の方に限らず、業務で情報技術を少しでも使う方や使おうとしている方向けの資格ですよ~ということですね。
ITパスポートを習得すれば、情報技術に関する共通的な基礎知識を習得したことの証明になります。
私個人のイメージでは、IT関連職の方であれば最低限習得しておきたい知識、それ以外の方であれば知っているとプラスになる知識という印象を受ける資格です。
試験内容
ITパスポート試験では、4択問題が100問出題されます。
制限時間は120分です。
1問あたり1分ちょっとで回答しなければならないと考えると不安に思うかもしれませんが、ITパスポートで時間が足りなかったという声はほとんど聞かないのでご安心ください。
勉強すれば反射的に答えられる問題が多いため、むしろ時間が余る試験です。
また、試験方式はCBT(Computer Based Testing)方式となっています。
つまり、PC上で回答を選択することによって受験することが可能です。
さらに、ITパスポートは1年中実施している試験のため、受験者の好きなタイミングで受験することができます。
ITパスポート試験の難易度
続いて、ITパスポート試験の難易度について紹介します。
合格ライン
ITパスポート試験の合格ラインは、1000点満点中600点となります。
しかし、ほかにも満たさなければならない条件があります。
ITパスポート試験は以下の3分野から出題されます。
- ストラテジ系
「企業と法務」「経営戦略」「システム戦略」 - マネジメント系
「開発技術」「プロジェクトマネジメント」「サービスマネジメント」 - テクノロジ系
「基礎理論」「コンピュータシステム」「技術要素」
この3分野全てにおいて、それぞれ1000点満点としたときに300点以上取得する必要があります。
また、先ほどITパスポート試験では100問出題されると紹介しましたが、このうち総合評価に使われる問題数は92問と決められています。
残りの8問は、今後出題する問題を評価するために使われるそうです。
正答率の統計を取っているんでしょうかね。
以上がITパスポート試験の合格条件になります。
ちょっと分かりづらいですが、要するに「全体で6割が合格ラインだけど、各分野最低でも3割は正解してないとだめだよ~」ということですね。
難易度
ITパスポート試験は、情報技術全般の基礎知識習得を証明するものになります。
そのため、問題の難易度は比較的簡単なものが多いです。
計算問題はほとんどなく、基礎的な知識が問われる問題が大部分を占めています。
学習を進めると反射的に答えられるようになると思います。
ITパスポートの合格率は50%前後で推移しています。
IT関連資格の難易度を5段階で表すとすれば、ITパスポート試験の難易度は「1」です。
ITパスポート試験難易度:★☆☆☆☆
情報技術の知識を幅広く身につけたいIT初学者の方が取得するには打って付けの資格だと思います。
これからIT業界を目指される方は、ぜひ取得を検討してみてください。
ITパスポート試験の勉強時間
最後に、ITパスポート試験の勉強時間の目安を紹介します。
前述の通り、問題の難易度は低い資格ですが、試験の範囲がかなり広いです。
そのため、勉強時間はそこそこかかってしまいます。
一般的には、100時間前後の勉強時間で合格している方が多い印象です。
1日2時間弱の勉強を継続して、2ヶ月程度で取得できる計算になりますね。
もちろん、既にある程度IT知識を備えている方であれば、もっと短時間での合格も可能です。
まとめ
今回は「ITパスポート試験」について紹介しました。
ITパスポート試験の特徴をまとめてみました。
- 国家資格の一種
- 情報技術に関する基礎知識を習得できる
- 出題数は100問(全て4択問題)
- 制限時間120分
- 合格ラインは60%(条件あり)
- 難易度は低い(★☆☆☆☆)
- 勉強時間の目安は100時間前後
ITパスポートは、情報技術の全体知識を習得するには最適な資格です。
その上位資格として「基本情報技術者試験」がありますが、この基本情報技術者の取得が難しいと感じている方は、まずはITパスポートの取得を検討してみてはいかがでしょうか。
試験の範囲が似ているため、非常に良い練習になると思います。
今回は以上となります。
最後まで目を通して頂きありがとうございます。
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