【ネットワーク用語解説】プロトコルとは?代表的なプロトコルもあわせて解説

ITパスポート試験

プロトコルとは

ネットワーク用語でいう「プロトコル」とは、「通信プロトコル」のことを指し、日本語では「通信規約」と言います。

プロトコルは、”コンピュータが通信を行うためのルール”です。

コンピュータ同士が通信を行うためには、共通のルールが必要です。
例えば、通信は最終的には0と1で処理されますが、この0と1の羅列が何を意味しているかをあらかじめ決めておく必要があります。

コンピュータを作るメーカごとにこのルールが異なると、違うメーカのコンピュータとは通信が出来なくなってしまいます。

プロトコルには、非常に多くの種類が存在します。
ネットワーク初学者にとってはなかなか覚えるのが難しいかと思いますが、全て覚える必要はありません。
代表的なプロトコルをしっかりと理解するようにしましょう。

代表的なプロトコル

HTTP / HTTPS

HTTPとは、「Hyper Text Transfer Protocol」の頭文字を取ったもので、Webブラウザとサーバが通信する際に使用されるプロトコルです。

HTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)によって記述されたWebページの送受信などに用いられます。

デフォルトではポート番号80を使用します。

また、セキュリティを高めるためにTLS(Transport Layer Security)で暗号化されたHTTPは「HTTPS」と呼ばれます。

FTP

FTPとは、「File Transfer Protocol」の頭文字を取ったもので、サーバとクライアント間でファイルを送受信する通信に使用されるプロトコルです。

WEBページを公開する際に使用され、作成したHTMLなどのファイルをサーバーにアップロードしたり、更新する際に使用されます。

IP

IPとは、「Internet Protocol」の頭文字を取ったもので、ネットワーク上のコンピュータにIPアドレスを付与し、そのIPアドレスに基づいて通信先の指定を行うプロトコルです。

OSI参照モデルのネットワーク層に対応する機能を担います。

IPは、通信先にパケットを送信します。
しかし、パケットが通信先に確実に届くことを保証するものではありません。

TCP / UDP

TCPとは、「Transmission Control Protocol」の頭文字を取ったもので、IPと用途固有の上位プロトコル(HTTPなど)の橋渡しの役割を行うプロトコルです。

OSI参照モデルのトランスポート層に対応する機能を担います。

TCPは、ポート番号を用いて送信するデータがどの上位プロトコルのものであるかを識別します。

また、TCPはコネクション型のプロトコルであり、通信先が確実にデータを受け取ったかを確認します。
そのため、信頼性が高く、転送効率が低いという特徴があります。

同じ階層のプロトコルにUDP(User Datagram Protocol)がありますが、UDPはTCPとは対照的にコネクションレス型であり、信頼性が低く、転送効率が高いという特徴があります。


一旦この辺にしておきますが、随時追記予定です。


タイトルとURLをコピーしました