IPAから基本情報技術者試験における「令和3年3月」度の合格発表がありました。
もはや恒例となりつつありますが、今回の合格率について書きたいと思います。
前回の記事はこちら
令和3年3月の合格率
2021年4月27日に「令和3年3月」に受験した方の合格発表がありました。
発表された受験者数は29,906名、合格者数は13,209名でした。
合格率にすると44.2%となります。
「令和3年2月」の合格率は50.5%だったので、6.3%の下落となります。
ちなみに、「令和3年1月」の合格率は57.9%でした。
1月と比較すると13.7%もの下落になります。
しかし、前回の記事にも「「令和3年3月」の合格率は、さらに下がって40%~45%程度になるだろう」と書いている通り、今回の下落はある程度予想は付いていました。
予想は付いていたのですが、例年25%前後で推移していた基本情報技術者試験の合格率としてはまだ高いですね。
1~3月合算の合格率
月ごとに合格発表が行われてきましたが、合算した場合の合格率を見てみましょう。
1~3月を合計すると、受験者数は52988名、合格者数は25499名でした。
気になる合格率は48.1%となります。
かなり高い数値ですね。
とはいえ、合格率は1月から3月にかけて徐々に下がっていたため、今後の変化に要注意です。
また、今回の合格率を受けてIPAがどう動いてくるかも気になりますね。
合格率を下げるために何かアクションを起こすのかにも注目です。
例年と比較して合格率が高くなった要因
例年と比較して合格率が上昇した要因についてですが、前回の記事で書いたことと同様だと考えています。
今回は概要のみ記述します。
詳細については、前回や前々回の記事をご参照ください。
度重なる試験延期
基本情報技術者試験は、新型コロナウイルス蔓延の影響によって1年以上試験が延期されていました。
そのため、試験準備万端の猛者が多く受験しています。
しかし、当然ながらその傾向は徐々に薄まることが想定されます。
それが2月や3月の合格率の低下につながっていると考えることができます。
午前と午後を別日に受験可能
基本情報技術者試験は、CBT方式となったことにより午前試験と午後試験を別日に受験可能になりました。
CBT方式となったことによる変更点については、こちらの記事をご参照ください。
午前試験と午後試験を別日に受験可能になったことにより、鬼門となっている午後試験のための対策期間を設けることが出来るようになりました。
受験者にとってはかなり試験対策がやりやすくなりましたね。
まとめ
「令和3年3月」の合格率は44.2%となり、「令和3年2月」の50.5%から6.3%下落となりました。
また、1~3月を合算した合格率は48.1%でした。
例年の基本情報技術者試験の合格率は25%前後で推移していたため、比較するとかなり高い合格率となります。
この合格率の上昇には以下のような要因があると考えられます。
- 度重なる試験延期
- 午前試験と午後試験を別日に受験可能
IPAの立場としては、合格率を25%前後に保つことがベストかと思います。
今回の合格率の上昇を受けて、IPAが何らかのアクションを起こすのかにも要注目です。
CBT方式となったことで問題そのものの難易度は変化していませんが、もしかすると今度問題の難易度が上がることも可能性としてはあり得ます。
受験がまだの方は、今のうちに受験しておいた方が良いかもしれませんね…。
2021年6月28日に「令和3年5月」実施分の合格発表がありました。
下記の記事で合格率について書きましたので読んでいただけると嬉しいです。
基本情報技術者試験の学習方法は以下の記事で紹介しています。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。
今回は以上となります。
最後まで目を通して頂きありがとうございます。
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