IPAから基本情報技術者試験における「令和4年度上期」の合格発表がありました。
本記事では、今回公開された合格率について記述いたします。
前回の記事はこちら
令和4年度上期の合格率
基本情報技術者試験の「令和4年度上期」は令和4年4月及び5月に実施された試験が対象となります。
公開された受験者数、合格者数は以下の通りです。
受験年月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和4年4月 | 8,449 | 3,816 | 45.2% |
令和4年5月 | 37,574 | 14,399 | 38.3% |
合計 | 46,023 | 18,215 | 39.6% |
「令和4年度上期」を通して計算した場合の合格率は、39.6%となりました。
また、毎度のことですが、前半に受験された方ほど合格率が高く、後半ほど低い傾向は健在です。
午前試験と午後試験を別日で受験可能になった基本情報技術者試験で、敢えて最初の月にどちらも済ませてしまう方は、よほど自信がある方のはずなので当然の結果ですね。
ちなみに前回の「令和3年度下期」の通期合格率が40.1%であったため、若干下落しています。
しかし、急増していた受験者数は、52,831から46,023と減少しました。
CBT化以降の合格率の推移
基本情報技術者試験のCBT化以降の合格率をグラフにすると以下のようになります。
CBT方式化以降、基本情報技術者試験の合格率は低下を続けていることが分かります。
しかし、その減少幅は徐々に小さくなっています。
おそらく次回の「令和4年度下期」においても、同水準の40%前後の合格率になるかと思います。
とはいっても、CBT方式化以前の基本情報技術者試験の合格率は25%前後でしたので、比較するとかなり合格率は上がっています。
合格率が上昇している要因
合格率がCBT化以降上昇している要因については、以下の記事にて解説しております。
気になる方はぜひご参照ください。
新しい基本情報技術者試験について
基本情報技術者試験は、2023年から内容が刷新されることが決定しています。
それについては以下の記事で解説しているので、よければ目を通して頂けると嬉しいです。
新基本情報技術者試験の難易度は易化すると考えていますが、実際の合格率が40%より高くなるかというと、それは完全に未知数です。
試験の内容が大幅に変わると対策も取りづらく、初回の合格率は下がる可能性がありますからね。
結果が出てみないと分かりません。
今後の予想
基本情報技術者試験の合格率は今後も減少傾向を維持し、30~35%あたりに落ち着く。
というのが私の見立てでしたが、試験内容の変更が決定し、全くの白紙になりました。
試験の変更内容については発表されており、易化するのではないかと予想はしているので、CBT方式化以前の25%になるということはないと考えられます。
おそらく新基本情報技術者試験の初回の合格率は、対策の難しさを加味して、現状と同等の40%前後になるのではないでしょうか。
実際に公表されるのが楽しみですね。
まとめ
基本情報技術者試験の「令和4年度上期」の合格率は39.6%となりました。
前回の「令和3年度下期」と比較すると 0.5% の下落です。
合格率は徐々に減少していますが、減少幅の縮小を考え、次回の「令和4年度下期」の合格率も40%前後となることが予想されます。
それ以降は新しい内容の試験となります。
易化すると言われていますが、初回の対策のしづらさを加味して、やはり40%前後の合格率になると私は考えています。
今回は以上となります。
最後まで目を通して頂きありがとうございます。
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