ITパスポート試験は、2011年(平成23年)11月25日にCBT方式となりました。
(国家試験では初めてCBT方式が採用された試験だそうです。)
今回は、ITパスポート試験において、CBT化以降の合格率と受験者数の推移をまとめてみたので紹介したいと思います。
一概に合格率が高いから簡単、低いから難しいとは言えませんが、一つの指標にはなると思います。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。
ITパスポート試験の合格率について
CBT化以降の合格率推移
CBT化以降のITパスポート試験の合格率の推移は下図の通りです。
平成23年度はペーパー試験とCBT試験が混在しているため除外します。
平成24年度以降の全体の合格率を算出すると、51.2%となります。
年別に見ると、最高が令和2年の58.8%、最低が平成24年の41.0%です。
この結果から、ITパスポート試験は合格率が50%前後の試験と言えます。
傾向としては右肩上がりとなっていますが、直近の令和3年度はガクッと合格率が落ちていますね。
気になる点
少し気になるのが、合格率に上昇傾向が見られている点ですね。
過去問を見ていても特に問題が易しくなっているような感触は得られないので、世の中のIT
化が進み、全体的に受験者のレベルが高くなっているのかもしれません。
この合格率の上昇を受けてIPAが資格の難易度を上げるように動くのかについて、今後注目しておく必要があるでしょう。
また、令和3年度については、合格率が一気に6%以上下落する結果となりました。
近頃は会社によっては全社員に半強制的にITパスポートを取得してもらう会社もあるみたいですので、そのような受験者が増加したことが主な要因かと思います。
上記のように合格率が上がっているため、比較的難易度が難しい問題が出題されるようになった可能性もあります。
これに関しては長期的に傾向を見てみないとはっきりしたことは言えないため、もう少し様子を見たいところですね。
ITパスポート試験の受験者数について
CBT化以降のITパスポート試験の受験者数の推移は下図の通りです。
先ほど紹介した合格率の推移と同様に、年々受験者数が増加しており、昨今のITへの関心の高まりが見て取れます。
令和3年度は目を疑うほど爆発的に増えてますね。
前述しましたが、会社の指示でITパスポートを受験する方が増えたことが要因だと思います。
そのためこの傾向はしばらく継続すると思われます。
さらに、実はITパスポート試験の合格者の平均年齢は下がっているんですよね。
これらのことを鑑みると、ITパスポート試験では受験者全体のレベルが急速に上がっていると言うことができると思います。
今の若者は生まれた瞬間から情報に触れながら育ってますからね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- ITパスポート試験の合格率は平均すると50%前後
→昨今は合格率が上昇してきており、令和2年度の合格率は58.8%となった。
ただし、令和3年度は一気に合格率が52.7%まで下落した。
→合格率の上昇を受けて、難易度を上げる等の対策が実施される可能性がある。 - ITパスポート試験の受験者数も急激に上昇している。
→令和3年度は爆発的な上昇。この傾向はしばらく続くと思われる。
→合格者の平均年齢は下がっていることから、受験者のレベルが急速に上がっていると言える。
IT技術に触れない人はいないとも言える時代になりましたし、小学校ではプログラミングの授業も開始しました。
今後、世の中のITへの関心はさらに高まっていくことと思います。
この流れに取り残されないためにも、入門資格でもある「ITパスポート試験」の取得を検討してみてください!
また、今回の記事を作成するにあたって参考にした統計情報は、ITパスポート試験の以下のページとなります。
気になる方はご参照ください。
⇒https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/statistics.html
ITパスポート試験の学習方法は以下の記事で紹介しています。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。
今回は以上となります。
最後まで目を通して頂きありがとうございます。
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