IPAから基本情報技術者試験における「令和3年度下期」の合格発表がありました。
本記事では、その合格率について記述いたします。
前回の記事はこちら
令和3年度下期の合格率
「令和3年度下期」は令和3年10月及び11月に実施された基本情報技術者試験が対象となります。
公開された受験者数、合格者数は以下の通りです。
受験年月 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和3年10月 | 8,981 | 4,134 | 46.0% |
令和3年11月 | 43,850 | 17,033 | 38.8% |
合計 | 52,831 | 21,167 | 40.1% |
「令和3年度下期」を通して計算した場合の合格率は、40.1%となりました。
また、前半に受験された方ほど合格率が高く、後半ほど低い傾向が見てとれます。
これは毎度のことですね。
午前試験と午後試験を別日で受験可能となった基本情報技術者試験で、敢えて最初の月にどちらも済ませてしまう方は、よほど自信がある方のはずですので当然の結果です。
ちなみに「令和3年度上期」の通期合格率が41.6%であったため、若干下落しています。
ただ、受験者数が32508名から52831名に増加しています。
かなり試験自体の人気が上がっていることが分かりますね。
CBT化以降の合格率の推移
基本情報技術者試験のCBT化以降の合格率をグラフにすると以下のようになります。
前回記事までは月ごとでグラフ化していたのですが、今回からは通期でグラフ化いたします。
CBT方式化以降、基本情報技術者試験の合格率は低下を続けていることが分かります。
今後もこの傾向は続く可能性が高いでしょう。
IPAとしては、CBT方式化する以前の基本情報技術者試験の合格率が25%前後であったため、その水準まで下げようと試みている可能性があります。
ただ、CBT方式化自体が合格率の上昇に寄与しているため、本来の水準には戻さずに30~35%程度を新水準とすることも考えられます。
いずれにせよ、40%というのはかなり高い合格率のため、取得を目指すなら今がチャンスと言えます。
合格率が上昇している要因
合格率がCBT化以降上昇している要因については、以下の記事にて解説しております。
気になる方はぜひご参照ください。
今後の予想
今後、合格率は減少傾向を維持すると思います。
ただ、前回と比較して減少幅が少なくなっていることからも、合格率の減少は長期的にゆるやかに続くと考えられます。
次回の令和4年度上期試験は、令和4年4月~令和4年5月の期間での実施が予定されています。
まもなく申し込みが開始されるため、受験予定の方は忘れずに申し込みましょう。
まとめ
基本情報技術者試験の「令和3年度下期」の合格率は40.1%となりました。
前回の「令和3年度上期」と比較すると 1.5% の下落です。
合格率は低下傾向ですが、しばらくは35%~40%程度の水準で長期的に減少していくと思われます。
CBT方式化以前の基本情報技術者試験は、例年25%前後で推移してきた試験ですので、今が取得チャンスです。
取得を目指している方は是非この機会を逃さないようにしましょう!
基本情報技術者試験の学習方法は以下の記事で紹介しています。
ぜひご参考にしていただけると幸いです。
今回は以上となります。
最後まで目を通して頂きありがとうございます。
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